土地の運用方法には、様々な選択肢があります。
その中でも、比較的気軽に始められる「コインパーキング運営」に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし近年では「若者の車離れ」などと言われることもあり、コインパーキングの将来性に心配を持っている方も多いはずです。
ここでは、コインパーキングの将来性について分析を行います。
車の保有数の推移
近年の日本における自動車の保有台数は、以下の通り推移しています。
年 | 保有台数(台) |
2011年(平成23年) | 78,660,773 |
2012年(平成24年) | 79,112,584 |
2013年(平成25年) | 79,625,203 |
2014年(平成26年) | 80,272,571 |
2015年(平成27年) | 80,670,393 |
2016年(平成28年) | 80,900,730 |
2017年(平成29年) | 81,260,206 |
2018年(平成30年) | 81,563,101 |
2019年(令和元年) | 81,789,318 |
2020年(令和2年) | 81,849,782 |
出典:一般財団法人自動車権者登録情報協会「自動車保有台数の推移」
近年では「人口減少」「若者の車離れ」などと言われているにも関わらず、実は上記の通り、自動車の保有台数自体は毎年増えています。
自動車には駐車しておく場所が必要ですから、車両台数が増えればそれだけ駐車場の重要性は依然として高まっていくと考えるのが自然でしょう。
違法駐車数の推移
コインパーキング経営における大きな問題の1つが、違法駐車問題です。
近年における違法駐車台数の推移は、以下の通りです。
年 | 瞬間路上駐車台数(台) | うち違反車両(台) |
2010年(平成22年) | 58,277 | 48,480 |
2011年(平成23年) | 58,065 | 48,181 |
2012年(平成24年) | 58,465 | 48,497 |
2013年(平成25年) | 56,984 | 47,761 |
2014年(平成26年) | 58,080 | 48,411 |
2015年(平成27年) | 56,277 | 45,271 |
2016年(平成28年) | 56,574 | 46,669 |
2017年(平成29年) | 51,536 | 44,168 |
2018年(平成30年) | 52,675 | 42,902 |
2006年の道路交通法改正をきっかけとして、駐車違反の取り締まりが強化されました。
そのため上記の通り違法駐車台数は右肩下がりに減ってきており、コインパーキング運営にあたっての懸念事項は減ってきていると言えます。
駐車場を利用する方が相対的に増えてきていると考えられ、それだけコインパーキングの需要が高い状態であると言えるのです。
駐車場整備の推移
自動車保有台数は増え続け路上駐車台数も減ってきていますが、肝心の駐車場数に関してはどうなのでしょうか。
全日本駐車協会の統計によると、平成29年度末から平成30年度末にあたり、全国の駐車場台数は以下の通り推移しています。
年 | 瞬間路上駐車台数(台) | うち違反車両(台) |
2010年(平成22年) | 58,277 | 48,480 |
2011年(平成23年) | 58,065 | 48,181 |
2012年(平成24年) | 58,465 | 48,497 |
2013年(平成25年) | 56,984 | 47,761 |
2014年(平成26年) | 58,080 | 48,411 |
2015年(平成27年) | 56,277 | 45,271 |
2016年(平成28年) | 56,574 | 46,669 |
2017年(平成29年) | 51,536 | 44,168 |
2018年(平成30年) | 52,675 | 42,902 |
上記の通り自動車に対する駐車場の台数は増えていますが、依然として足りていない状態だと考えられます。
自動車1台に対し1つの駐車場があればよいわけではなく、外出先などでいくつもの駐車先が必要となるのが通常であるためです。
こうした数値からも、コインパーキングの需要は今後も高い状態が続くと考えられるでしょう。
コインパーキングは将来性あり!
自動車の保有台数は毎年増え続けており、一方で駐車場の台数は慢性的に足りていない状況が続いていると考えられます。
コインパーキングに対する需要も高まっていくことが予想されるため、将来性は高いとみてよいのではないでしょうか。
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