コインパーキングを経営していると、様々な問題が発生します。
中でも対処に苦慮することが多く厄介な問題が「放置車両」の問題でしょう。
この記事では、放置車両発生の理由や問題点、対処法や防止法を紹介します。
Contents
コインパーキングの放置車両問題発生の理由と問題点
ここでは、コインパーキングで放置車両問題が発生する理由と問題点について整理します。
放置車両が発生する理由
コインパーキングに放置車両が発生してしまう理由は、おおむね以下のいずれかに整理できます。
・事故で車両が動かなくなってしまいとりあえず置いておいた
・車検が切れてしまったため、捨てるために放置した
・盗難車両で最初から捨てて逃げるつもりだった
・所有者は通常の駐車をするつもりだったが途中で入院など戻れない事由が発生した
特に、はじめから放置するつもりだったケースなどでは、最後まで所有者とコンタクトが取れずにコインパーキング側が車両を処分しなければならなくなるケースも多くあります。
放置車両は勝手に撤去してはいけない？
放置車両への対処を難しくしているのが「自力救済の禁止」という原則です。
自力救済の禁止とは、端的に言うと「権利を侵害されたものが法的な手続きを経ずに勝手に自分の力で権利を回復してはならない」という考え方を指します。
放置車両のケースに置き換えると、放置車両によってコインパーキングが占領されており、収益を得る権利を侵害されたとしても、しかるべき段階を踏まず勝手に撤去をしてはいけないということになるのです。
もしこの原則を無視し許可なく撤去を行った場合、最悪、損害賠償請求を受けることもあり得なくはないため注意しましょう。
コインパーキングの放置車両への対処法と防止法
ここでは、コインパーキングの放置車両への対処法と防止法を紹介します。
コインパーキングの放置車両への対処法
放置車両の被害に遭ったら、基本的には以下の流れで対処しましょう。
・警察へ放置車両を報告
・貼り紙で撤去の警告を実施
・配達証明付き内容証明郵便で警告を発送
・裁判所に訴えを起こす
警察はこの際に「民事不介入」として対応してくれない可能性もありますが、車両が盗難車だった場合は刑事事件として対処してもらえます。
しかるべき対処をしても放置車両を撤去してもらえなかった場合に初めて、裁判所へ撤去請求などの訴えを起こしましょう。
コインパーキングの放置車両発生防止法
コインパーキングで放置車両の発生を防ぐためには、コインパーキングの利用可能時間を設けることが効果的です。
多くのコインパーキングでは「最大～時間」などと利用時間を限定し、犯罪防止につなげています。
また、同じ場所に長時間車両を駐車させておくと、盗難などの被害に遭うリスクも高まってしまいます。
おおよそ48時間程度を目安として、利用時間に制限を設けるようにしましょう。
コインパーキングの放置車両にはしっかりと対策を！
コインパーキングの経営を続けていると、様々な理由によって放置車両が発生する可能性があります。
放置車両を見つけたらしかるべき対処を取り、決して勝手に撤去をしないようにしましょう。
放置車両を防止するためには、1回の利用時間に上限を設けることも効果的です。
本サイトでは、コインパーキング経営会社を紹介しています。ぜひご覧ください。
