狭小地を駐車場経営で活用!最低限必要な面積はなんと10坪って本当?

不動産投資を考えている方の中には、余っている土地の活用方法に迷っている、あまり費用をかけずに投資を始めたいと考えている方も多いでしょう。
そんな方には、狭い土地でもすぐに始められる駐車場経営がおすすめです。

本記事では、実際どれだけの面積があれば駐車場経営が始められるのかということと併せて、駐車場経営のメリットやデメリット、おすすめの立地などについて詳しく解説します。

駐車場を経営するのに必要な面積

結論から言うと、車1台分のスペースがあれば駐車場経営は可能です。

ただし、1台分のスペースだけで経営を開始した場合は売上が限られてしまい、投資と言えるほどの収益は見込めないでしょう。
その点を加味すると、駐車場経営をするには、最低でも車2台分のスペースは確保したいところです。

通常、車1台分の駐車スペースは2.5m×5.0m=12.5㎡程度となっています。それを2台分で25㎡、そこに精算機や看板を設置することを考慮すると、最低でも10坪程度、面積にすると約30㎡は必要と言えます。

もちろん、中にはその狭さから経営が難しくなるケースもありますが、立地などの条件が揃った環境下であれば、10坪でも十分に駐車場経営が始められると考えておいて問題ないでしょう。

駐車場経営を行うメリット

駐車場経営を考えている方のために、まずはメリットについてご紹介します。

メリット①少ない初期費用でも始められる

駐車場経営で最も大きなメリットと言えば、高額な初期費用が必要ないことです。
一般的に、不動産投資を始めるとなると、土地と物件の購入費用を含めて数千万円から数億円の初期費用がかかることも珍しくありません。

しかし極端に言えば、駐車場経営に必要なのは土地の購入費用だけなので、100万円以下の初期費用で経営を始める方も多くいます。

また、初期費用が少ないということは、当然のことながら投資に失敗した時のリスクも少なく済むということです。
数億円の負債を負う可能性のある不動産投資と比べると、自己資金が用意できないという方でも気軽に始められるというハードルの低さが駐車場経営の魅力と言えます。

別記事の「コインパーキング経営は初期費用にいくらかかる?経営方式別に解説」にて経営方式別にかかる初期費用を詳しく解説しております。ぜひご覧ください。

メリット②狭小地でも有効活用できる

先にご紹介した通り、10坪ほどの土地を確保できれば駐車場経営を始めることができます。

10坪程度では土地の売却は難しく、かと言って建物を建てることもできないと持て余している方も少なくないでしょう。
そんな方こそ、駐車場経営を行うことで狭い土地を有効活用するチャンスです。

たとえアスファルト整地されていなくても、車両分のスペースと出入り口さえ確保されていれば、小規模な駐車場経営を行えます。

メリット③短期間で事業をスタートできる

他の不動産投資に比べ、短期間で経営を始められるのも大きなメリットです。
マンションやアパートなどで賃貸経営を始める際は、業者選びや物件の建築をはじめ多くの工程を踏むため、事業を始めるまでに最低でも数ヶ月はかかります。

しかし、駐車場経営の場合は、簡単な整地と車両スペースのライン引き、精算機の設置などを行えば、すぐに事業をスタートさせることが可能です。

段取りよく進められれば、半月ほどで安定した収入が得られるようになるでしょう。

駐車場経営を行うデメリット

駐車場経営にはメリットがある反面、始める前に知っておくべきデメリットもあります。
どのようなことに注意すべきなのか、順番に見ていきましょう。

デメリット①賃貸住宅に比べると税金の負担が多い

駐車場経営では、他の不動産投資に適用される「住宅用地の特例措置」が適用されないため、税金の負担額が多くなります。

通常、住宅1戸につき200㎡以下の住宅用地であれば、固定資産税が1/6、都市計画税が1/3となる優遇措置が用意されています。
しかし、駐車場として利用している土地については措置の対象外となるため、固定資産税、都市計画税ともに満額支払わなければならず、税負担が多くなるのです。

また、万が一相続が発生した場合、居住用の賃貸物件であれば贈与税が大幅に軽減される「小規模宅地等の特例」が適用されますが、駐車場経営の場合はそちらも対象外となるため注意が必要です。

デメリット②土地の利用効率が低い

駐車場経営は、物件の賃貸経営に比べると、収益率が低いという点が大きなデメリットの1つです。

マンションやアパートは、同じ面積で5階建て、10階建てとフロアを増やすほど、賃貸できる部屋が増えて収益も増加します。
一方、駐車場経営では立体駐車場を建設しない限り、どれだけ広い土地があっても1フロアしか活用できません。

とくに狭小平面駐車場は、土地の利用効率が非常に悪いため、税負担を含め最終的にどれだけの利益が見込めるのかを、事前にシミュレーションしておくことが大切です。

デメリット③狭小地だと駐車しづらい印象を持たれる

あまりに狭い駐車場の場合、駐車しにくいというイメージを持たれてしまい、利用者が確保できないというリスクがあります。
経営面から考えると、どうしても利益にばかり目が行きがちですが、駐車する立場になると、車の停めやすさは料金の次に重要な要素です。

安定した収益を得るためにも、少し車両同士に余裕を持たせた配置にしておくといいでしょう。

面積の項でご紹介した通り、駐車場の基本寸法は2.5m×5.0mですが、出入口を設置する場合は3.5m以上が理想とされています。
その他、利用者からすると縁石や側溝の有無、道路と駐車場の高低差など周辺の環境も駐車場選びのポイントとなるため、事前に確認し必要に応じて対処しましょう。

駐車場経営におすすめの立地

駐車場経営では、条件が揃えば狭い土地でも十分に安定した収入が見込めます。
しかし、立地の判断を誤るといくら広くて整備された駐車場であっても、需要がなく投資は失敗に終わるでしょう。

こちらでは、ある程度の需要が見込め、駐車場経営におすすめの立地をご紹介します。

駅前

駐車場の需要が高い場所と言えば、1日を通して多くの人が行き来する駅前です。
駅から公共交通機関を利用する人はもちろん、駅周辺には公共施設や商業施設などが集合していることも多く、それらの利用者からの需要も見込まれます。

また、近年は道路混雑の緩和や、環境負荷の軽減、公共交通の利用促進を図るため、各地でパーク&ライドが推奨されています。

そのため、主要駅だけでなく周辺の駅であっても、安定した収益を得られる可能性は十分にあります。

住宅地

住宅地の中でも、とくに大型マンションや団地などの集合住宅が建ち並ぶエリアは、駐車場経営におすすめの立地です。

そうした住居に訪ねてくる客人用の駐車場としてはもちろん、その地域に暮らす住人をターゲットとする営業の人や工事関係の人たちの利用が見込まれるためです。
この場合は、一概に「駅から遠いと不利」ということはありません

大型団地などは駅から少し離れた場所に建てられることが多く、生活するには車が必須となっているケースも多いので、十分に需要が見込まれるのです。

公共施設周辺

役所や病院など公共施設の周辺も、需要が高い立地の1つと言えます。
公共施設は繁華街から離れた比較的静かなエリアにあることも多く、駐車場経営の立地としては見落とされがちですが、間違いなく毎日多くの人が足を運ぶ場所です。

その反面、公共の駐車場が少なかったり、長時間駐車するには料金が高かったりして不便を感じている人も多くいるようです。

施設の利用者をターゲットとするのであれば、一時利用できるコインパーキングがおすすめですが、より安定した収入を得るために、職員をターゲットに月極駐車場として貸し出すというのも1つの手段と言えます。
駐車場の広さや立地を考慮した上で検討しましょう。

商業施設や商店街周辺

大型ショッピングモールやレジャー施設、商店街など、普段から集客が見込める場所も駐車場経営に向いています。
たとえ駐車場が併設されている施設であっても、曜日や時間帯によっては満車で入れない状態になることも多く、そうした際の需要はかなり高いと言えるでしょう。

スタジアムや競馬場などの周辺も、大型イベントが開催されると、専用駐車場に駐車できなかった車で溢れ返ることがあります。
そうした立地の場合は、平日・休日・イベント開催日でそれぞれ料金設定をしておくのがおすすめです。

とくにイベント開催日は、1回につき数千円といった高額の駐車料金を取ることができます。

需要を見極めれば10坪でも駐車場経営で利益が出る

いかがだったでしょうか。
この記事を読むことで、駐車場経営のメリットやデメリット、おすすめの立地についてご理解いただけたと思います。

駐車場経営は、10坪程度の土地があれば、初期費用や投資までの時間をかけず、手軽に始めることができます。
土地の使い道が分からず、持て余している方にも最適な土地活用法だと言えるでしょう。

ただし、安定した収益を生むためには、需要の高い立地を見極めることが大切です。
料金設定や収益率、駐車のしやすさなど、多角的に判断した上で経営を始めましょう。

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