コインパーキング経営をする上で、オーナーが抱える大きな不安要素の1つに「不正駐車場利用」があります。
実際にコインパーキング経営をしている方やこれから始めようと思っている方にも、同様の不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コインパーキングの不正駐車場利用への対処法と対策方法を詳しく解説します。
安心してコインパーキング経営ができるように、本記事を最後までご覧いただき万全な対策をしていきましょう。
Contents
コインパーキングで起こる不正駐車場利用とは
まずは、コインパーキング内で起こる不正駐車場利用を3つ紹介します。
不正①料金の未払い
1つ目は、料金の未払いによる不正駐車場利用です。
上がっているロック板を無理やり乗り越えて、料金を払わずに駐車場を去って行ってしまうケースです。
ロック板の故障にもつながる非常に悪質な不正駐車場利用となります。
不正②駐車スペース以外への駐車
2つ目は、駐車スペース以外への駐車による不正駐車利用です。
遮断機を設置していないコインパーキングに多い不正になります。
駐車場内の通路に駐車する場合や、ロック板を超えないギリギリ手前に車を止めて料金を払わずに出ていくケースです。
他の利用者に対しても迷惑がかかるため、クレームを生みやすい不正となります。
不正③車両放置
3つ目は車両放置による不正駐車場利用です。
長期間に渡り駐車を続け、最終的に車を置きっぱなしにされるケースです。
パーキング全体の稼働率が低下し、車両の撤去費用もオーナーが持つ可能性があるため、多額の損失を生む不正になります。
コインパーキングが不正駐車場利用されたらどうする?
ここでは、コインパーキングが不正駐車場利用された際の対処法について解説します。
不正駐車場利用者には料金請求ができる
まず原則として理解しておきたいポイントが、不正駐車場利用者にはオーナーから料金請求ができることです。
不正駐車場利用によって駐車料金の支払いを免れる行為はコインパーキングでも多いトラブルの1つであり、内容によっては厳正な対処が必要だと言えます。
もし、「利用料金を払う契約などしていない」との主張がなされた場合でも事実確認を行うことが大切です。
ただし、法律上で万が一不正利用者が利用料金の支払い義務を負わない可能性があっても、駐車スペースを不当に占拠していたのであれば損害賠償請求ができます。
具体的な料金請求方法
ナンバープレートの情報などから車両所有者を特定できる場合は、配達証明付きで内容証明郵便を送付しましょう。
内容証明郵便にすることで、相手方にこちらからアクションを起こした記録を残すことができます。
もし、内容証明を発送しても反応がない場合や支払いを拒否された場合は、弁護士に相談をして対処してもらいましょう。
コインパーキングの防犯対策4選
ここでは、コインパーキングの防犯対策を4つ紹介します。
対策①空きスペースをなくす
1つ目の防犯対策はパーキング内に空きスペースをなくすことです。
遮断機を設置していないコインパーキングに有効で、駐車スペース以外への駐車の対策となります。
どうしても空きスペースができてしまう場合には、自動販売機の設置を検討してみても良いでしょう。
対策②看板や貼り紙の設置
2つ目の防犯対策は、看板や貼り紙を用いて防犯対策をしていることの告知をすることです。
ロック板の無いコインパーキングでは特に有効な対策の1つです。
監視カメラの設置や管理人の巡回を行っているコインパーキングは多いですが、利用者がそれに気づかず「ばれなければ良いだろう」と不正を行う場合があります。
「監視カメラ作動中」のような看板を利用者に分かりやすく設置することで、十分な防犯対策となります。
対策③監視カメラを導入する
3つ目の防犯対策は、監視カメラの導入です。
ロック板がないコインパーキングでは、監視カメラの導入が非常に有効となります。
もし不正車両のナンバーがカメラの映像に残っていれば、そこから車両所有者を特定できます。
所有者が分かれば内容証明郵便を発送できるため、ロック板のないコインパーキングの場合は積極的に導入を検討しましょう。
また、現在ではナンバー認証システムの導入により、駐車車両のナンバーを正確に記録できるようになりました。
対策④業者に対応を依頼する
4つ目の防犯対策は、コインパーキングの維持管理を業者に委託することです。
これにより、パーキング内でのトラブル対応を業者に一任できるようになります。
維持管理を業者に委託することで、不正駐車場利用への対処や料金請求に関してもオーナーが心配する必要はありません。
コインパーキングの経営自体に慣れていない人でも安心して経営を進められますので、積極的に利用してみましょう。
コインパーキングの不正駐車場利用は入念な対策で防げる
いかがでしたでしょうか。
コインパーキング経営をしていると、まれに不正駐車場利用の被害を受けてしまうことがあります。
そんな場合には、車両所有者を特定できれば料金請求を行うことが可能です。
請求の際には内容証明郵便を利用し、相手方へアクションを起こした履歴を残すようにしましょう。
また、不正駐車場利用への防犯対策には、防犯カメラやナンバー認識システムの導入、コインパーキングの維持管理を業者に委託することが挙げられます。
安心してコインパーキング経営を続けられるように、防犯対策は入念に行うようにしましょう。
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