コインパーキングにおける最大料金は?ありなしによる経営の差も解説

コインパーキング経営を始めたいけれど、最大料金を設定すべきかわからない……。
そのような悩みを抱えている方もいるでしょう。

本記事では、コインパーキング経営にまつわる「最大料金」について、その種類やトラブル事例などを解説していきます。
コインパーキング経営を始めようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

コインパーキングに最大料金は存在する?


コインパーキングには「最大料金」なる概念が存在します。
最大料金とは、長時間利用者の駐車料金が安くなる運営形態です。
実際にコインパーキングを利用したことのある方は、看板に「最大料金◯円」と書かれているのを見たことがあると思います。

この最大料金、一見すれば何の変哲もない文言ですが、何をもって「最大」なのか、具体的な料金変遷はどうなるのか、知っているでしょうか。

実はコインパーキングによってその意味合いが違います。
もちろんコインパーキングごとに料金は異なるのですが、そもそも最大料金にはいくつかの種類が存在します。

その種類を正しく理解していないと、場合によってはまったく安くならず、高額な駐車料金になってしまうため注意が必要です。

コインパーキングの最大料金の種類


コインパーキングにおける最大料金は1種類ではありません。

ここでは、よく見られる以下の3種類を解説していきます。

  • 駐車後◯時間以内で
  • 特定の時間帯で
  • 当日24時までで

それぞれ概要を確認しましょう。

駐車後◯時間以内で

まずは最大料金の適用範囲が「駐車後◯時間以内」というパターンです。
多くのコインパーキングがこのケースで、かつ24時間以内と設定しているところが多いですね。

特定の時間帯で

次に「特定の時間帯だけ適用される」ケースです。
昼間と夜間、曜日別などで分けられることが多いですね。

当日24時までで

最後に紹介する適用条件は「当日24時まで」というケース。
つまり、翌日になると通常料金がさらにかかってくるというものです。

最大料金ありとなし


次は、本記事の肝、実際に経営するにあたって最大料金は導入した方がよいのかを考えていきましょう。

そのために、最大料金がない場合の損益計算と最大料金がある場合の損益計算を順にしていくとよいですね。以下に計算式と例を載せているので、ぜひ確認してみてください。

最大料金なしの場合

「利用時間×1時間あたりの通常料金/1時間」
通常料金1時間500円で10時間駐車したときの駐車料金は「10時間×500円=5,000円」です。

最大料金ありの場合

「最大料金+(利用時間−24時間)×1時間あたりの通常料金」
通常料金1時間500円、最大料金24時間まで1,500円で26時間駐車したときの駐車料金は
「1,500円+(26時間−24時間)×500円=2,500円」です。

別記事の「コインパーキングの料金の相場は?時間や場所によって変わる相場に注目」にてコインパーキングの利用料金相場を詳しく解説しております。ぜひご覧ください。

コインパーキングの最大料金におけるトラブル事例


冒頭で「最大料金の種類を正しく理解していないと、場合によってはまったく安くならず、高額な駐車料金になってしまうため注意が必要」と話しました。
そこでここからは、コインパーキングの最大料金における実際にあったトラブル事例を紹介します。

田中さん(仮名)は、出張で大荷物だったため最寄り駅まで車を利用して移動し、コインパーキングへ。

朝の出来事でした。
出張を終え、帰るのは明日の夜です。計丸2日の駐車。
最大料金の適用があるコインパーキングを利用し、看板には「最大料金24時間で1,500円」との文字が。

田中さんは、2日間駐車したとしても、駐車料金は3,000円になるだろうと考えていました。
仕事をこなし、駐車してから翌日の晩。
田中さんが出庫しようとしたとき、精算機の表示は驚くことに「11,500円」となっていました。

慌てた田中さん。
急いで敷地内の看板を隅々まで凝視します。
すると、そのコインパーキングの最大料金は「1回限りの適用」だったことがわかりました。
そのコインパーキングは1時間500円。

つまり、2日目は10,000円もの料金がかかっていたのです。
看板にはしっかり記載があります。
田中さんは確認不足を後悔しながら、泣く泣く11,500円という大金を駐車料金として支払いました。

いかがでしょうか。
いかに看板の確認、とくに最大料金の種類、適用基準の確認が大事かわかる事例でしたね。

コインパーキングの最大料金で注意すべき確認点


最後に、利用者の目線からコインパーキングの最大料金についても見ていきましょう。

注意すべき点は以下の5つです。

  • 繰り返しの適用の記載があるか
  • 1回限りの適用の記載があるか
  • 時間によって異なる料金設定か
  • 最大料金のみ記載されている場合の条件は何か
  • 料金表示や適用条件が不明瞭でないか

利用者の注意点はこのあたりですが、逆に言えば、これらをしっかり明示して経営することでトラブルを避けられるかもしれません。

 

別記事で、「コインパーキングの売上増に看板は重要!設置時の注意点とは」を詳しく解説しています。あわせてぜひご覧ください。

繰り返しの適用の記載があるか

まず、繰り返しの適用の記載があるかどうかです。
繰り返し適用が明記されていれば、最大料金の確認だけで構いません。
もっともポピュラーで、それゆえ「最大料金」と聞いて繰り返し適用型と勘違いするパターンのトラブル事例は比較的多い印象です。

1回限りの適用の記載があるか

次に、1回限りの適用の記載があるかどうかも注意して確認しなければいけません。
繰り返し適用の記載がないコインパーキングは1回限りの適用である場合が大半です。
1回限りの適用の場合、最大料金は複数回適用できないため、実質の最大料金は青天井ということになります。

たとえば、24時間で最大料金1回限り適用のコインパーキングであれば、24時間を超過した分は何日間、何週間も駐車料金がかかり続けます。

時間によって異なる料金設定か

次に注意すべき点は、時間によって異なる料金設定かどうかです。
とくに昼と夜で異なる料金設定をしているコインパーキングは少なくありません。

この場合は、通常料金にくわえて昼と夜の最大料金、具体的な適用時間が看板に記載されています。
オフィス街や繁華街など、昼と夜で人の行き来や車の利用量が大きく異なる立地にあるコインパーキングはほとんどこのパターンです。

最大料金のみ記載されている場合の条件は何か

また、最大料金のみが記載されているコインパーキングがあるため、その場合もしっかりと料金体制を確認しておく必要がありますね。

まず見るべきは「適用条件」。
「24時間以内」と「当日24時まで」は見間違いが多いので注意しましょう。
もちろん、繰り返し適用か1回限り適用かについても要確認です。

料金表示や適用条件が不明瞭でないか

最後に紹介する注意点は、料金表示や適用条件が不明瞭でないかというものです。

さまざまなケースが考えられるので、以下にまとめました。
1つずつ確認して、覚えておきましょう。

  • 最大料金の記載はあるものの適用条件がわかりづらいケース
  • 最大料金の表示はあるものの適用範囲が記載されていないケース
  • 曜日や時間ごとに最大料金が設定されており、最大料金の設定がない曜日が存在するケース
  • 小さな文字で書かれており見落としが多発しそうなケース
  • 文字が掠れており、判別できないケース
  • そもそも料金が明示されていないケース

コインパーキングの最大料金は種類別に検討しよう


本記事では、コインパーキングの最大料金についてお伝えしました。

コインパーキングの最大料金にはいくつかの種類が存在します。
そのため、種類ごとに採用を検討する必要があるでしょう。

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駐車場・コインパーキング経営に興味のある方はぜひご覧ください。

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