コインパーキング経営におけるトラブルと解決策!

コインパーキング経営には興味があるけど、何らかのトラブルが発生したらどうしよう……。
そのような不安を抱えている方もいるかもしれません。
実際にコインパーキングを経営すると、どのようなトラブルにあう可能性があるのでしょうか?
よくあるトラブルの事例と対処法を紹介。
コインパーキング経営におけるトラブルに悩まされている方も、ぜひご覧ください。

コインパーキング経営でよくあるトラブルとは?

コインパーキング経営をする際に、よくあるトラブルを紹介します。

①利用ユーザー

まず利用ユーザーと生じるトラブルをお伝えします。

料金トラブル

コインパーキングにおいて発生する料金トラブルの原因としては、料金表示の複雑さから、精算の段階で利用者に想定以上の料金と思わせてしまったり、逆に正規料金の支払いがされていなかったり、自分が停車している場所ではない箇所の支払いをしてしまう誤精算といったことが挙げられます。

解決策

対策として、料金表示が分かりづらい場合、料金体系をシンプルにすることが有効です。
特に利用者は車内から料金表示されている看板をみるため、車内からみても分かりやすいように細かい注意書きをしないようにするとよいでしょう。
また看板の上にライトを設置するなど夜間でも見やすいような表示を心掛けることも重要です。

最大料金を設けるなど、シンプルな料金体系を心がけることで、利用者の料金誤認も防ぎやすくなります。

また、誤って他の利用者の駐車料金を支払ってしまう誤精算に関しては利用者によるミスのため、経営者側の対策で完全になくすのは難しいでしょう。しかし精算機付近に注意書きを貼るなど注意を喚起することで人的ミスを減らすことはできます。

料金トラブルは、原因がコインパーキング側と客側のどちらにあっても、心象が悪く口コミ評価などの低下にも繋がるので事前対策をしておきましょう

別記事の「コインパーキングの売上増に看板は重要!設置時の注意点とは」にて料金看板の設置方法や、注意点を詳しく解説しております。ぜひご覧ください。

不正・無断駐車によるトラブル

コインパーキングで起こる不正駐車や無断駐車トラブルにはどういったものがあるのでしょうか。
まずは料金の未払いです。上がっているロック板を強引に乗り越えて料金を払わずに駐車場を去ってしまうケースです。
この場合はロック板の故障にもつながるため、料金の未払いだけでなく修理代といった余計な出費がかかる場合もあり、悪質な不正駐車場利用となります。

次に駐車スペース以外に駐車をされてしまうケースです。
こちらの不正駐車は遮断機を設置していないコインパーキングで多い不正駐車です。
ほかにも駐車場内の通路に駐車する場合や、ロック板を超えないラインギリギリに停車して料金を払わずに出ていくケースもあります。
これらは正規利用者に対しても迷惑がかかるため、ほかの利用者からクレームに繋がります。

最後に車両放置があります。これはある意味、最悪なケースとも言えます。
長期間にわたって駐車スペースは占領されることになるため、稼働率が下がりコインパーキングの収益が下がってしまいます。
そして最終的に所有者が戻ってこなかったときは、経営者が車両の撤去費用を支払って撤去しなければいけなくなります
不正・無断駐車のなかでも多額の損失を生んでしまいます。

別記事で、「コインパーキング経営に多いクレームの例とその対応方法」について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。

解決策

まず不正・無断駐車された場合、不正・無断駐車をした利用者に対して料金請求が可能です。
料金請求をするためにも事実確認をしっかりと行うことが大切になります。
また法律上で万が一不正利用者が利用料金の支払い義務を負わない可能性があったとしても、駐車スペースの不法占拠として損害賠償請求ができる場合もあります。

客観的にみても事実確認ができることが重要なので、例えばナンバープレートが見える位置に防犯カメラなどを設置しておくとよいでしょう。
映像によってナンバープレート情報が分かれば車両の所有者が特定できます。所有者が特定できれば内容証明郵便で料金請求ができます。
さらにそれでも支払いを拒否された、反応がない場合には弁護士に相談をして解決を図りましょう。

また近年のコインパーキングは不正利用対策にロック板以外に出入り口にバーを設けたりするもの登場しています。
それぞれメリットとデメリットがあるため、必要になる設備投資の金額や立地、経営形態にあったコインパーキング設備を整えるのも解決策の一つになります。

ゴミよるトラブル

無人コインパーキングは、人の目にもつきにくいこともあり、ごみによるトラブルも起きやすいです。
コインパーキングに捨てられやすいゴミとしては、併設されていることが多い自販機の缶やペットボトル、たばこ、最近では使い捨てのマスクといったものが挙げられます。

また大胆なものだと粗大ごみを捨てられる可能性もゼロではありません。
粗大ごみの場合は粗大ごみの処分費用を管理者が負わなければならないうえ、駐車スペースに捨てられてしまうと稼働率が下がってしまいます。
ゴミによるトラブルは利用者のイメージを悪くするのはもちろんですが、周辺住民に対しても迷惑になるため、クレームになる可能性があります。

解決策

解決策としては注意喚起の看板、ごみ箱や喫煙者のために灰皿を用意する。
また監視カメラや照明を設置して周囲から見られているという心理的なプレッシャーを与えるとよいでしょう。

もし自宅近辺でコインパーキングを経営しているのであれば、定期的に清掃をするのも効果的です。
定期的な清掃はコインパーキングの美化に必要なのはもちろんですが、利用者や近所の方に清掃活動を見てもらうことで、ごみを捨てづらいという精神的な環境を整えることができます。

もし清掃に時間を割けないのであれば管理会社に委託をして管理してもらうのもひとつの手です。

事故によるトラブル

コインパーキング内で事故が発生する可能性も念頭に置いておきましょう。

たとえば車の接触事故や人身事故、コインパーキングの設備不良による物損事故が挙げられます。

事故は利用者同士の場合もあるため必ずしも管理者の責任ではありませんが、一見利用者同士のトラブルに見えたとしても、利用者からコインパーキングの管理が行き届いていなかったという理由で責任追及をされる可能性もあります。
責任追及をされた場合には損害の一部を負担しなければならないこともあります。

事前にできる対策としてはコインパーキングのレイアウトを考えることです。
駐車スペースが狭かったり、設備の配置が悪かったりすると、事故の原因になることもあります。

駐車スペースにゆとりを持たせることで接触事故を防ぐことができ、視野も広くなるため人身事故の防止にも繋がります
他にも防犯カメラの設置は事故が発生してしまった場合の原因究明に役立ちます。
また事故が発生した場合の連絡先を分かりやすく表示しておくことも重要です。

連絡先が分からずにそのまま連絡せずに逃げてしまう可能性もあります。

またトラブルに巻き込まれたときのために施設賠償責任保険といった損害保険の加入もしておくといいでしょう。

解決策

場内での事故が頻発するようでしたら、レイアウト変更も視野に入れておいたほうがいいと思います。
実際に自分で駐車してみて、どこが悪いのか把握し、利用者の気持ちに沿ったレイアウト変更を提案しましょう。

②管理業者

コインパーキングの管理を業者に委託している場合、管理業者との間にトラブルが発生することもあります。

管理業者とのトラブル

管理業者とのトラブルでよくあるのが、不適切な管理です。
コインパーキング内が汚かったり、ひどいところでは、勝手に転貸されていたりすることもあるよう。

管理業者に不備がないか確かめるためにも、ときにはオーナー自ら駐車場に足を運ぶことも大事です。

解決策

管理業者に委託する際は、経験豊富な業者を選択するようにしましょう。
管理の質が気になる場合は、実際にその会社が管理しているコインパーキングに足を運び、確認してみることをおすすめします。

③近隣にお住まいの方

コインパーキングを経営していると、近所の方とトラブルになることもあります。

近隣住民とのトラブル

よくある近隣住民とのトラブル事例を見ていきましょう。

騒音

「駐車場の音がうるさい」「コインパーキングで騒いでいる人がいる」などの苦情が寄せられることもあると思います。
車を乗り降りするだけのコインパーキングですが、深夜になるとアイドリングやマフラー音、ドアの開閉音だけでもけっこう響きます。

コインパーキングを開設する際は、トラブルにならないよう、最初に近隣住民のもとへあいさつ回りしておくことも大事です。

ライト

明るすぎる照明なども住民トラブルの元凶。
閑静な住宅街のなかでは、コインパーキングの電飾看板は意外と目立ちます。
その街の景観に合うかどうかも考えたうえで、看板を設置するようにしましょう。

排気ガス

排気ガスのにおいが不快だというクレームも届きます。
近所で洗濯物を干したりしている場合、服に排気ガスのにおいがついたり、家が汚れたりするといったクレームが多いようです。

解決策

騒音問題に関しては、若者のたまり場になっていないかなど、巡回を強化しましょう。
注意喚起の貼り紙なども効果的です。

ライトに関する問題は、まずコインパーキングを開設する前に、夜間に現地を訪れ、どれくらいの照明が適切か判断する必要があります。
開設後に苦情が来たら、照明の輝度を落とすなど対応しましょう。

排気ガスに関しては、周辺をフェンスで囲い、利用者には前向き駐車をしてもらうよう注意を促します。

これらの問題にいつでも対応できるよう、24時間365日いつでも受け付けているサポートセンターの開設も重要です。

業者選びに気を付けよう


様々なトラブルのケースと、それに対する解決策を書いてきました。
これらをすべてオーナーひとりで賄うことは困難です。
そのため信頼できる管理会社を見つけて対策をすることが大切になります。

しかし、コインパーキング経営が初めての方は、どうやって信頼できる管理会社を見つければいいのか、分からないことも多いでしょう。

まず見るべきポイントとしては、管理会社の実績や信用性です。
実績として、長年コインパーキング経営に携わっている業者であれば、その分ノウハウも蓄積されていることから信用が高いといえます。

また会社の所在地も確認しておきましょう。
管理会社の所在地によっては、会社がコインパーキングに適した立地情報や料金相場などを把握しているかもしれません。

あとはコインパーキングの管理運営会社によって管理委託なのか、一括借り上げなのかといった管理形態の得意分野も違いもあります。
自分がやりたいコインパーキング経営の形態と合致している管理会社を選ぶようにしましょう。

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あらゆるトラブルに対処する有効策


コインパーキング経営におけるトラブルを対処するために必要な3つの対策を紹介します。

防犯カメラ

防犯カメラを設置しての見回り強化も、トラブル予防に有効です。

例えば、フラップ板を乗り越え、無理やり出庫して、料金を支払わないといった車もゼロではありません。
その際も、防犯カメラがあれば、ナンバーを確認して警察に連絡できます。

防犯カメラが設置していない駐車場はセキュリティーがあまいと見なされ、不審者も侵入しやすくなります。

防犯カメラを設置する際は、以下の点に注意しましょう。

注意点1.防水加工や防塵加工されている

せっかく記録されていた映像が不鮮明では意味がありません。
雨風が強い日でも犯人の顔やナンバーが分かるよう、防水・防塵加工されている防犯カメラを設置しましょう。

注意点2.ズーム機能がついている

同様に、犯人の顔などが小さすぎて分からなかったらもったいないないです。
どのような人物か特定できるよう、ズーム機能つきの防犯カメラを利用しましょう。

明朗な注意喚起

看板などを使っての、明朗な注意喚起も有効です。
看板や貼り紙を設置する際は、利用者の目に留まるよう、配色やフォント、イラスト・画像、写真などを効果的に利用しましょう。

警備会社との連携

駐車スペースが広い場合は、警備員を配置することも有効です。

ただし、警備員をずっと配置しておくのは費用がかかります。

そのため、混雑する時間帯のみ対応してもらうというのも一つの方法です。

円滑なコインパーキング経営を目指そう!


コインパーキング経営に関するトラブルを紹介しました。
ビジネスを始めたら、トラブルは付き物。
何の土地活用においても、トラブルがまったくないといったことはほとんどあり得ません。
そのなかでも、コインパーキングは比較的トラブルの少ない土地活用の方法だと思われます。

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